こんにちは。
猛暑酷暑が続いてますが、みなさまいかがお過ごしですか?
自宅軟禁中にメルマガ「ホッシーナゆりこと仲間たち」を配信し始めました(https://sv7.mgzn.jp/sys/reg.php?cid=T003226)。
そしてそのメルマガ内で、「ノープラン・ノープロット・その時のノリと勢いのみ」
というルール(?)でメルマガ戯曲を書き始めました。
1回のメルマガの中で15〜20行くらいかな?
ほんと、なんっも考えずにその時に頭に浮かんだままを瞬発的に書き進めた戯曲です。
なんっも考えてない故に、その時々に見てた映画やドラマの雰囲気がなんとなく反映されちゃったりしてます。そして、舞台用とか映像用とかも考えてないので、
なんか色々中途半端ですが、まぁ、「ノープラン・ノープロット・その時のノリと勢いのみ」でメルマガ内のみで発表するのだから自由に書こう、そして読んでくださってる
ホッシーナゆりこと仲間たちのみなさんに楽しんで頂けたらいいな
という思いで書いてるので、色々どうかと思う点はありますがご容赦を。
そして。なんと。まだ。書き終わってないんだよーーー!!!
だってさぁ、「ノープラン・ノープロット・その時のノリと勢いのみ」だよ?
一向にエンディングに向かわないよね、なんっも考えずに言葉だけを書き連ねてるのだから。
終えようとして物語をエンディングに向けて舵を切らないと、終わらない。
いつまで書き続けるのかサッパリわからない。
でもまぁ、その場の雰囲気と瞬発力で手を動かして、もう少しゆるゆると書き続けてみようと思います。
で。このメルマガ戯曲は、メルマガ読者のホッシーナゆりこと仲間たちのみなさんだけが
読めるという戯曲だったのですが、諸々斯々然々で、このブログ上に公開することになりました。
メルマガを読んでおられないブログ読者のみなさま、急なことでごめんなさい。
しばらくメルマガ戯曲のアップが続きます。お付き合い頂けたら幸いです。
そして何度も言い訳してるけど、「ノープラン・ノープロット・その時のノリと勢いのみ」
で書いてるからね?その点をきちんと押さえて読んでくださいよ?
「ちゃんとプラン・しっかりプロット・その時のノリと勢いも含む」戯曲の場合は、もっと、ほら、多分、あれよ、わかるでしょ、もうちょっとはさ、もうちょっとはあれになるはずなんだから、ね?
メルマガ戯曲「少女Aと探し物へ」 その1
東京都心にある大きな公園の片隅にあるベンチで、少女が目を覚ます。
公園には靄がかかり、朝が早いからか辺りに人がいる気配はない。
少女はゆっくりと体を起こし、キョロキョロと辺りを見回す。
ふと、少女は自分が握り締めているメモに気づき、読む。
少女: 「『あなたはこれから《推しの歌声》を探す旅に出るのだ。紅 茶子より』・・・こう、
ちゃこ・・・?え誰?」
と一瞬戸惑う少女だが、次の瞬間、
少女: 「紅茶子とか!ウケる!!なに紅茶の子どもかっつって!!誰だよ、_紅茶子って!爆
笑 www」
と笑い転げる少女だが、自分の声が響き渡っていることに気づく。
そして辺りを見渡すが、誰もいない。ベンチにも原っぱにも木の陰にも、いくら目
を凝らしても、誰も見当たらない。
少女: 「・・・(震える声で)えなにこれ・・こんなに人がいないことってある??こっわ。
映画かよ。とりま家帰ろ」
と、立ち上がって手元のメモに再び目をやる。
少女: 「『あなたはこれから《推しの歌声》を探す旅に出るのだ。紅 茶子より』えまぢでど
ゆこと?」
と、足元の方から声が聞こえる。
声: 「そうなんだよねぇ」
少女: 「ん?」
と言って、少女は動きを止めて辺りを見回すが、相変わらず人の気配はない。
少女: 「なんだよ誰もいないじゃん、ビビったー。帰ろ」
声: 「うんだから、そうなんだよねぇ」
少女: 「えまぢでまぢでまぢで。え誰?誰かいんの?えこっわ。え?」
と足早にその場から離れ、公園の出口に向かおうとする少女。
でも、どちらの方向が出口なのか、自分がどちらから来たのか思い出せない。
少女: 「あれ、えっと、こっちだっけ・・いや、あれ?あそこに売店があったはずなんだけ
ど・・・待って、私自転車できたんだっけ?いや電車?じゃあ出口こっち?あれこん
なとこが森になってる。この辺花壇じゃなかったけ?えーなにこれ、ムズ!完全迷子
なんだけど!!」
少しずつ小走りになって、出口を探し始める。突然立ち止まり、
少女: 「待って!待って待って待って。え?ここ、代々木公園じゃなくね?えここどこ?」
声: 「ここは、ギョギョギパークです」
その声に驚いて少女が振り返ると、そこにリスがいる。大きさは15センチくらい
であろうか。
リス: 「こんにちは」
少女: 「・・・」
リス: 「こんにちはっ!」
少女は黙ったままくるりと体の向きを変え、全力で走り出す。っしゃーーー!
リス: 「あちょっ!待っ」
少女はとにかく出口を目指して、道が開けている方へ開けている方へと走り、5分
ほど全力で走った後にようやく立ち止まる。
少女: 「(息が上がって)はぁーはぁーつ、つか、はぁーはぁーつか、はぁーはぁーつかれ、
はぁーはぁー」
呼吸を乱しながら振り返ると、そこにはリスがいる。
リス: 「(息が上がって)はぁーはぁーは、はぁーはぁー、はやい・・・」
少女: 「(ギョッとして)っわっっ!!?」
咳き込む少女。
リス: 「はぁーはぁー、だ、大丈夫?」
少女: 「え待って追いかけてきたの?嘘でしょ、足早くね?はぁーはぁー」
リス: 「そりゃ早いよリスだもの。しかもシマリスだしね」
少女: 「うんごめんちょっと意味が」
リス: 「うんだから、私はシマリスだから、特に早いってこと」
少女: 「へぇー」
リス: 「いや、シマリスだからっていうか、私だから、だな、うん、俊足って(いうか)」
少女: 「(カットオフして)へぇー」
リス: 「えなに、疑ってるんですか」
少女: 「いや別に」
リス: 「なんだせっかく持ってきてあげたのに。はい。これ、落としてったでしょ」
と、リスが例のメモを読みながら、手渡す。
リス: 「『あなたはこれから《推しの歌声》を探す旅に出るのだ。紅 茶子より』ってどうい
う意味?」
少女: 「私が聞きたいよ」
リス: 「一緒に探してあげようか?」
少女: 「なにを?」
リス: 「え、《推しの歌声》?」
少女: 「えまぢで言ってんの?」
リス: 「うんまぢまぢ」
少女: 「えリスと旅に出んの?」
リス: 「最高じゃないですか」
少女: 「え・・・いやウケるでしょ!」
リス: 「なんで」
少女: 「なんでって。え?なんでって、だって、え?だってさー、ほら、あれじゃん」
リス: 「なんですか」
少女: 「だって、ほら、私はまぁ、そこそこ?可愛い15歳の女の子だけどさ、あなた・・
あれじゃん?なんていうか、まぁ、リスじゃん?」
リス: 「(真顔で)シマリスですけど?」
少女: 「いやいや」
リス: 「えいやいや」
少女: 「えいやいやじゃなくて」
リス: 「えいやいやじゃなくてなんですか」
少女: 「えいやいやだから」
リス: 「えいやいやだからなんですか」
少女: 「えいやいやだからおかしいでしょって。私とシマリスが旅に出たら」
リス: 「えいやいやだからなんでですかって」
少女: 「だから」
リス: 「だから?」
少女: 「だから」
リス: 「だからなんですかって」
少女: 「だから!」
リス: 「だからなんでおかしいんですかって、少女とシマリスが旅に出たら。なんにもおか
しくないでしょ、だって、大体あなたなんでそのメモを握りしめてたのか、わかって
るんですか」
少女: 「確かに。ってゆうか、なにこのメモ?・・きもっ!!!」
リス: 「ほら分かってない、あなたそのメモ握りしめてグースカ居眠りしてたんだからね」
少女: 「えなにそれこっわ。こんなよくわかんない公園で・・」
リス: 「(カットオフして)ギョギョギパーク」
少女: 「こんなよくわかんないギョギョギパークで、って。ギョギョギパーク?ってどこだ
よ!だいたい言いにくっ!」
リス: 「(宥めて)まぁまぁ」
少女: 「まぁまぁ、って!そんな知らない公園で居眠りで迷子とか、謎!私アリスみたいじ
ゃん、ウケる!・・・え?あなたウサギ?」
リス: 「あんたバカ?ウサギに見える?シマリスだって言ってるじゃないですか」
少女: 「あそっか」
リス: 「そうですよ。だいたいシマリスにしか見えないでしょう」
少女: 「うん?」
リス: 「ほら、この、背中の、白とこげ茶の美しい縦縞を・・」
少女: 「(カットオフして)うん。うーん。うん?」
リス: 「うん、とりあえず、どうしますか」
少女: 「とりあえず。家に帰りたい」
リスは深いため息をついて、首を横に振る。