その1から読んでねー!色々アレで謎だけど、まぁイベントだから!メルマガ内のイベントだから!そのつもりで!!
メルマガ戯曲「少女Aと探し物へ」 その3
静かな短い間。
リース: 「え?」
少女A: 「え?」
リース: 「今なんて?」
少女A: 「(照れて)いやちょっと咄嗟なことで・・」
リョウポート: 「ブラーヴァ!はい決まりました、ウィーはベルサイユ宮殿にゴーします。
ナウ」
少女A: 「ナウっ?!」
リョウポート: 「イエス、ナウ」
少女A: 「えちょっ、急っ!」
リース: 「私乗れるかな飛行機・・」
少女A: 「乗れないの?」
リース: 「動物の入国はいろいろ面倒くさいんだよ」
少女A: 「えー、こっそり私のバッグに入ってたらいいよ、っていうか、私バッグ持ってな
いや、っていうか手ぶらだわ。なんで手ぶらなんだよ!」
リョウポート: 「では、今すぐライトナウ出発です」
少女A・リース: 「ライトナウ出発??」
リース: 「え待って、私どうすれば・・」
リョウポート: 「(カットオフして)さぁ目をギュウッと閉じて!さぁ!レッツ閉じろ!!」
少女A・リース: 「はいっ!」
少女A: 「成田凌こっわ」
リョウポート: 「次に耳を閉じて!さぁ!レッツ閉じろ!!」
少女A・リース: 「ど・・どうやって?!」
リョウポート: 「自力でっ!」
少女A・リース: 「じ、自力で・・・?」
リョウポート: 「さぁ急げ!!」
少女Aとリースは両手で耳をふさぐ。
リョウポート: 「それは閉じているではなく塞いでいるだっ!」
少女A: 「いちいちうるさいなぁっ!」
リョウポート: 「急げ!時間がない!!早く耳も閉じろハリーアップっ!!!」
リース: 「(少女に小声で)念力がいいよ」
少女A: 「ね、念力っ?!斬新っ!!」
リョウポート: 「それから口も閉じるのだ!そして右鼻も!!」
少女A: 「むずっ!」
リース: 「閉じましたっ!」
リョウポート: 「口が開いているっ!」
リース: 「はっ!!」
リョウポート: 「よし、いいか。今から心を無にするのだ、そして心の目で暗闇の向こうに
うっすらと見える光を見つけ、心の中でこう呟く、
『ベルサイユ宮殿、ヒア アイ カム』わかったらうなづけ!」
少女Aとリースは念力で耳を閉じているため良く聞こえない。
リョウポート: 「よし。耳は閉じているな!ユーたちの心にもう一度語りかけるぞ!」
10秒ほどの静かな間。
少女Aとリースが、うなづく。
リョウポート: 「さぁ、準備は整った、行くぞ!!5、4、3、2、1っ、レッツリョウッ!」
突然、地面がゴゴゴゴゴと共鳴し、揺れる。
少女A: 「なっ、なにk・・」
リョウポート: 「シャッタファックアップッ!!」
少女Aは恐怖で口をつぐむ。リースも口をしっかり閉じている。
地面は揺れ続け、真っ直ぐ立っているのもやっとな程。両足で踏ん張って立つ3人。
恐怖と揺れで、意識が遠のきそうになったその瞬間、
リョウポート: 「(大声で)レッツフラーーーイ!!!!!」
と叫ぶ。
その瞬間、3人の体は宙に浮き、あっっっ!!!と言う間に姿を消した。
そして・・・
「ズヴァァァァァンンンンンッッッ!!!!!」という音とともに到着。
地面にひっくり返っている少女が、
少女A: 「ちょ、え、なに、なにが起きた?え?え?」
リョウポート: 「着きました」
リョウポートは何事もなかったかのように、澄まして立っている。
少女Aの隣で同じく地面にひっくり返っているリースが、
リース: 「へ?」
リョウポート: 「周りをルック」
少女Aとリース、上半身を起こして周りを見回す。
少女A: 「えまぢで?え?ここあれ?もしかして・・」
少女A・リース: 「ベルサイユ宮殿っ?!」
リョウポート: 「ウィ!」
少女Aはパッと立ち上がって、辺りを見渡す。
少女A: 「うそうそうそうそ!すごいすごいすごい!外国じゃん!なにこれ魔法じゃん、
えまぢで言ってる?えまぢで?」
リョウポート: 「マヂマヂ」
少女A: 「外国カッけぇ!!」
リース: 「私も来れちゃった!」
少女A: 「いや成田凌やっぱすごいわ」
リース: 「いやほんとすごいね本当に来ちゃったよ、ベルサイユ!パリ!!」
少女A・リース: 「パリーーーーー!!!!!」
少女A: 「なんかさ、(クンクンと匂いを嗅いで)においがもうオシャレだよね、ふぁ〜」
リース: 「わかる、もう空気がね」
少女A: 「そうそう、なんだろ、なんか、うん、なんかパリって感じ」
リース: 「わかるわかる、もうパリってだけでオシャレっていうか」
少女A: 「そうそう!見てみてみて、あそこに立ってる女の人、存在がもうオシャレ」
リース: 「あのスカーフが違うよね、しかもボーダー着てるし!ザ・パリって感じ!なんか
もう東京と全然違う、パリヤバい」
少女A: 「うん。パリジェンヌヤバいね」
リース: 「ヤバいヤバい」
リョウポート: 「エクスキュゼモア、ここはノンパリね」
少女A: 「え?ノンパリ?」
リース: 「あぁ!ここは、ノンパリってとこなんだよ」
少女A: 「あぁなるほど!パリじゃなくて、ノンパリって場所なんだ」
リース: 「ノンパリジェンヌもオシャレだよね」
少女A: 「うんもうさ、フランスってだけでオシャレなんだよ」
リース: 「わかる」
少女A: 「うっとりしちゃうね」
リース: 「わかる」
少女A: 「ねぇベルサイユ宮殿どこ?」
長蛇の列の一番後ろに並びながらリョウポートが少女Aとリースを呼ぶ。
リョウポート: 「さぁ、こちらへカモン!」
二人はリョウポートの方へ歩きながら、
少女A: 「なにこの列?」
リース: 「でもほんと、ベルサイユ宮殿どこなのかな?」
少女A: 「いやそうなんだよ、なんか雰囲気だけで浮かれちゃったよね」
リース: 「でも浮かれちゃうよ、だって雰囲気だけで何もかもオシャレなんだもん」
少女A: 「それな。(リョウポートに)ねぇ、ここ本当にベルサイユ宮殿なの?どこですか?」
リース: 「なんで並んでるんですか」
リョウポート: 「ウィ、ここは本当にベルサイユ宮殿、これはチケットを買うラインだ」
少女A: 「チケット?」
リョウポート: 「ウィ、ベルサイユ宮殿の入場チケット」
少女A: 「今から買うの?!めっちゃ並んでんじゃん!嘘でしょ」
リョウポート: 「ノン、嘘じゃない、今から並んでもクローズまでには間に合うだろう」
少女Aとリース: 「えええええええええええええええーーーーー」
リョウポート: 「えーじゃない、なにをしに来たのか忘れたのか」
少女A: 「なんだっけ?」
リース: 「ポケットに入ってるよ」
少女A: 「そうだった」
と、少女Aがジーンズのポケットに手を入れメモを探す。
少女A: 「ん?」
リース: 「なに?」
少女A: 「(あらゆるポケットに手を突っ込んで探しながら)いやぁ、え?あれ?いやいや
嘘でしょ、え?」
リース: 「なによ」
少女A: 「これは、あれだよね、うん、これは、そうね、ない感じ?」
リース: 「え?」
少女は探すのやめて、
少女A: 「うん、ないね、メモ。なくなっちゃった。あはは」